036617 ランダム
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優しいお姉さんへ

お姉さん、あれからどれくらいの月日が過ぎた事でしょう。
富山金沢にご一緒させて頂いた事やこんな僕をお家によくよんで頂いたこと等は
今の僕にとってかけ替えのない良い思い出となってしまいました。

あれから頑張っては見たものの折角のお姉さんのご期待にはまだまだそう事は出来ず
未だスタジオを持つことなどは出来ずじまいです。
あの後そんな僕を見かねた先輩のご厚意により深夜営業のナイトクラブのスペースを時間的にではありますがなんとかレンタルさせて頂くことができした。その地下は僕の格納庫ですそこがいわば僕の秘密基地でありアトリエです
場所が場所だけに口コミで広がりずらいのですがもう随分沢山の人を写しました。
時々骨はおれますが宝石などもそこで撮ったりもするんですよ。
そしてまた場所だけにいつまで出来るのかかわからない始末ですけど。
こんな近況で申し訳ありませんが今のところそれで精一杯です。

Atelier1


そして初めてお姉さんを紹介されたのは渋谷の喫茶店でしたよね。
あの時お姉さんが僕の写真を見て”私もこんな風に撮ってもらおうかしら”
ってお言葉に”是非お願いします”と答えたものの僕はてっきり御冗談かとおもって笑ってしまった失礼を後悔しています。なにせ写真集何度も出している方が何故僕なんかにって思えましたのものですみませんでした。

その後お姉さんからの電話で”飛行機とホテル予約したいのですがご都合の方は?”って言われたときには奇跡でもおきたのかと思いました。”是非行かせて頂きます”と言うところが日程が先にもかかわらず”すぐ行きます”と言いかけた自分が恥ずかしいと言いますかすこし後悔です(笑)。ホント先に行ってお待ちしいたいぐらいの気持でしたもので・・・・・・。

初日の夜は昼間の緊張のせいか入浴後思わずうたた寝をしてはぐれてしまい後からタクシーで1時間もお姉さんを追いかけたのは今となってはそれも良い思い出ですもう泣きそうでした。でも、あの時はお姉さんのあまりの忙しさに撮影的にはきりきり舞で僕はマニュアルカメラ派なので露出計算に頭がいっぱいでいでした。式典スナップの経験者か余程フィルムを無駄切りするカメラマンでないと追いつかない作業でした。僕は両方経験者ですので救われました(笑)

でも、そんな中でお姉さんが一瞬で僕の心情や背景を意識して合わせてくれている事にその道のプロの偉大さや優れた段違いのセンスを感じ驚かされました。機材的には極々わずかしか使えませんでしたが単なるスナップ的にならぬよう一生懸命撮ったつもりでもあります。でも、お姉さんとのその微妙なタイミングが無かったら不可能だったとも言えるぐらいでした。そして僕は今日撮影には話術は無用と思っているのもお姉さんがそれを確信させてくれたせいでもあるのです。そして、経験だけは若干積んではいたものの撮影している僕の後ろに人垣が出来ることなど初めての経験で驚きましたがそれもまた良い思い出です。終わったときには贅沢な話ではありますが一応カメラマンの端くれですのでこれだけしか撮れなかったのかと凄く残念な思いもありました。ホントお姉さんとのタイミングを折角つかみ始めたばかりのお別れでしたもので・・・・・

そして、もう一つ後悔の念があるのはネガ選びを自分で行わなかったことです。あれだけ師匠に止められていたにもかかわらずあの時のスポンサーの方の強い意志などに負けてしまいそれを怠った自分を後悔しています。現に試しぎりや捨て駒とも言えるの部分まで選ばれてしまった事をつくづく後悔しています。また人物写真はかなりの許容範囲があるものでそれにもついつい甘えてしまいました。でも、その経験から今では突っ張りが効くようになり半分喧嘩になってもその部分は押し切っております。これも仕事に妥協を許さないようにと言うお姉さんからの教えだとそう思っております。

でも、こんな僕の写真を宣材としてわざわざハリウットまで持って行ってくれた事は独立したばかりの僕に対するお姉さんの多大な祝儀であり深い御慈悲によるものだと大変感謝しております。そしてお姉さんが”今までの仕事なんかよりずっと私自信が気に入った顔をとってくれてありがとう”と言ってくださった事がとても嬉しくていまだ忘れられません。それらの事が今までどれだけ僕の支え成ったことか・・・・それは唯一これかもずっと僕の中の誇りです。

そしてありがたい思い出と感謝のしるしに今日Net Galleryの方に飾らせて頂きました。
最近引っ越し中のサイトを通してご一報させていただきました。
でも、今お姉さんはボランティア活動のほうでも凄くご多忙な事を存じてますので返事がこないことは覚悟しておりますのでどうかお気になさらぬよう。

一緒にゆっくりお話しながの食事などはいまだに何度も脳裏に蘇ります。
今となってはもうそれらの全てが素晴らしい思い出でした。
その後お引っ越しされてからはすっかりお会いできることは無くなりましたが
どうかこれからもお御健康であられることを心から祈っております。
僕はまたいつかお会いできる日を夢見て頑張って行きます。

何とお礼を申して良いものかわかりませんが
ありがとうございますお元気で。
Jun


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